私がバセドウ病と知ったのは、大学4年の春。
近所の小さな病院へ姉に連れられて、そこで初めてバセドウ病と診断されました。
私は実家から自転車で20分ほどの距離にある大学に通っていました。
大学3年の終わりくらいから、何だか疲れやすくなったり、汗をかきやすくなっていて、その時の私は「運動不足だ・・」と勘違いをしていました。
家では一口チョコ一袋を一回で食べ切り、お菓子の食べ過ぎという自覚がありました。
このままではまずいと思い、近所のジムに通ってランニングに励みました。
それでも疲れやすさが加速し、とうとう歩道橋の階段を登ることもしんどくなってきました。
ここまでくると、何だか変だぞと思い、家族に最近の体調を軽い感じで伝えました。
すると姉が私の首元を見て、「もしかしてバセドウ病なんじゃない?」と言ったのです。
姉はバセドウ病とは逆の橋本病という病気を患っていました。
私はまさか〜!という気持ちでしかいませんでしたが、姉に念の為調べてもらおうと病院に連れられました。
私はそれまで病院とは無縁で、小学校5年生の時にインフルエンザにかかった時にしか病院というところに行ったことがなく、何だかわからないまま病院に到着しました。
待合室で待っていると、だんだん緊張してきて、自分がとんでもない病気にかかっているのではないかという気持ちになってきました。
看護師さんが安心させてくれるように笑顔で明るく接してくれていて、その時は本当に救われる気持ちになりました。
自分の診察の番になり、姉と一緒に診察室へ行って診てもらうと、バセドウ病だろうと告げられました。
私よりも姉が「なんで気づかなかったの〜」と先生に怒られており、何だか申し訳ない気分に。
その日から、私はバセドウ病という持病とともに生きていくことになりました。