こんにちは、福島で小学5年・3年の子どもを育てているmarukiです。このブログでは、子育て中のママが「頑張りすぎず、自分らしく楽しめる暮らし」のヒントをお届けしています。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
毎年、暑くなってくると わが家にやってくる「夏の来客」がいます。
それは——クワガタ。
夫の会社の敷地に、夏になると野生のクワガタが現れるんです。地方ならではの光景かもしれませんね。
この記事では、虫が怖くて触れなかった子どもたちが、地方暮らしの中でクワガタとのふれあいを通して少しずつ変わっていった、わが家のリアルな記録をお届けします。
夫の会社にクワガタが出る、という地方あるある
息子が小学1年生のときのことです。
夫が会社から、野生のクワガタを持って帰ってきました。それが、わが家とクワガタの最初の出会いでした。
でも、子どもたちの反応は今とはまるで違いました。
息子は興味はあるけれど、怖くて触れない。娘にいたっては、アリですら「怖い!」と泣いていたくらいです。
それもそのはず。小学校に上がるまではアパート暮らしで、地方に住んでいるとはいえ、自然にそれほど馴染みがある環境ではなかったんです。
「地方=自然がいっぱいで虫にも慣れている」と思われがちですが、住む場所や暮らし方によって、子どもの自然との距離はずいぶん違うんですよね。
飼育を通して、子どもが少しずつ変わっていった
最初は触れなかった息子も、飼育カゴの中のクワガタを、興味深そうにじーっと観察するようになりました。
昆虫ゼリーを、恐る恐るカゴに入れてみたり。少しずつ「お世話をする」という関わり方が生まれていったんです。
そして息子が2年生になったころ、夫からクワガタの持ち方を教わって、ついに自分の手で持てるように。

娘のほうも、幼稚園の遠足で昆虫パークに行き、カブトムシを捕まえる体験をしました。それをきっかけに、2人とも虫に触れられるようになったんです。
「うちの子は虫が苦手だから、自然に親しむなんて無理かも」と思った方もいるかもしれません。でも、子どものペースで少しずつふれあう機会があれば、案外いつのまにか変わっていくものなんだなと感じています。
今年も来た。そして「事件」が起きた
そんなわけで、クワガタは毎年の恒例行事になりました。今年も、夫がクワガタを連れて帰ってきました。
箱を開けた途端、息子が即座に言いました。
「あ!ミヤマクワガタだ」
正直に言うと、私はいまだに種類の見分けがつきません。それを一瞬で言い当てる息子に、成長を感じてしまいました。
娘も「やった〜」と大喜び。触りはしないものの、毎年のクワガタを楽しみにしているんです。

畑から土や木の枝を取ってきて、飼育カゴをセット。朝起きたら覗きにいって、霧吹きで水分を補給してあげる。去年よりずっと、お世話が上手になっていました。
……ところが、です。
ある夜、戸締まりを確認していたとき。玄関に、大きな虫が——!
うちの地域では、あの黒くてすばやい虫(G)は出ません。でも、クワガタはカゴの中にいるはず。なのに、逆さまになって足しか見えない大きな虫が、玄関にいるんです。
軽くパニックになった私は、思わず叫びました。
「パパ〜!息子〜!来て〜!」
家族全員が集合。夫も「えー?ミヤマクワガタじゃん!なんで!?」とビックリ。
よく見ると、飼育カゴのフタの網を、角でこじ開けて脱走していたんです。古いカゴだったのが災いしました。
家族はみんな、すっかり感心。
「お前すごいな〜、強いな〜」「頑張って逃げたのか〜」と、なぜかクワガタに話しかけていました。
「こんなに頑張って逃げたなら、戻すのが可哀想だね」なんて言いながら、とりあえずカゴに戻して、穴をガムテープでふさいだのでした。
「頑張ったね」と、庭の木に逃がした日
数日後、夫が新しい飼育カゴと、ノコギリクワガタを持ち帰りました。
そこで家族で相談し、脱走したあの子は、庭の木に逃がしてあげることに。
あんなに頑張って逃げたんだから、自由にしてあげよう——そんな気持ちでした。
息子が、そっとクワガタを木に移しました。
そして翌朝。いつもより早く起きた息子は、まっさきに庭へ。戻ってきて、ぽつりとこう言いました。
「クワガタ、いなくなってた」
その横顔は、少し寂しそうでした。
「きっと自然の中で元気に生きてるよ。クワガタも喜んでるよ、きっと。」と話すと、「そうだね!」と言って少し嬉しそうにしていました。
わが家では、ペットは飼っていません。だからこそ、この夏のひとときだけでも、生き物の命にふれて、その尊さを子どもたちが感じてくれたなら——母としては、それだけで十分嬉しいんです。
地方暮らしだからこそ味わえる、お金じゃない豊かさ
「地方は不便」「田舎は何もない」と言われることもありますよね。でも、毎年、本物の野生のクワガタが家にやってきて、子どもたちが命を学べる。これって、地方暮らしならではの、お金には換えられない豊かさだなと感じています。
もし飼ってみたいなと思ったら、最低限そろえたいのは飼育カゴと昆虫ゼリーくらい。どちらもホームセンターやネットで手軽に用意できます。わが家の教訓ですが、古いカゴを使わず新しくてしっかりしたカゴを選ぶのが、脱走させないコツです(笑)。

まとめ:この夏、子どもたちが学んだこと
虫が怖くて泣いていた子どもたちが、クワガタとの数年を通して、観察し、お世話をし、種類を見分け、そして「逃がしてあげる」という選択までできるようになりました。
特別なことは何もしていません。地方で暮らし、毎年やってくるクワガタと、ただ一緒に過ごしただけ。
それでも子どもたちは、生き物の命の重さを、自分の手とまなざしで学んでいきました。
あなたのお住まいの地域には、どんな自然の楽しみがありますか?身近な生き物とのふれあいが、お子さんの心を育てるきっかけになるかもしれません。
今年の夏も、わが家のクワガタとの日々は続きます。